脱線

08. 南巡講和
視察・調査


跡部は世界一のテニスプレイヤーになるまでテニス部に所属していることは婚約者に秘密にしておくらしい。つまり、それまで彼女を自分たちに紹介するつもりがないということで、イコール、俺たちは跡部の結婚式の招待状をもらえるまで、マリーちゃんの正体を知らないことになる。そんなこと、許して良いわけない。


という、訳分からん理論を打ち出した忍足は、その日、氷帝テニス部員の芥川滋郎、樺地宗弘を引き連れて立海の学園祭に来ていた。








人で溢れかえっている立海の入り口に歩を進めると、すぐに女子たちから声をかけられた。やはり、芥川も忍足も目立つ容姿をしているだけに男だけで来ていると察した女子は、すぐに「一緒に回りませんか」と誘いをかけ、忍足としては自尊心が擽られ気分が良かった。

目的を果たすためにも女子たちからの誘いは断り、彼は首にかけたカメラをさすると「跡部の婚約者撮って新聞部に送ったら、あいつら喜ぶでぇ」と口端をあげた。



「でも、俺たちマリーちゃんのクラス知らないC 」



周りの女の子たちから試食のお菓子をもらいながら、そう言った芥川を見て、「心配あらへん」と、忍足は手を横に振り、そして『3年2組 カフェ・ド・モンターニュ』と書かれたチケットをカバンから取り出した。


「跡部のロッカーに入っていた招待状だ。しかも、ご丁寧に手紙つきなんや」


ひらひらと、桜色のインビテーションカードを芥川に見せ、内容を読み上げる。


「『急啓、景吾さん。あさって、学園祭があります。どうせ、部活で来れないと思いますが、後々文句を言われると困るので、一応招待状を送っておきます。早々。有能で従順な非の打ち所のない婚約者より』」


ツッコミどころ満載やな、と零した忍足は「と、いうことで、これから俺らはみ3年2組に行って聞き込み調査を開始するで。マリーちゃんらしき人物を特定して写真を抑えるんや」と言った。


「マリーちゃんが学校で婚約者のことを隠していたら聞き込みの意味ないC」

「最終的にはフィーリングや。フィーリング。俺らなら分かるっちゅーの。な、樺地?」

「ウス」



芥川と同じで、樺地も半ば無理やり立海に連れてこられたのだが、嫌がるそぶりも見せずいつもと同じ無表情を突き通していた。彼は、賑やかなメインロードの外に指を差し「同じクラスの方みたいです」と珍しく口を動かした。そこには、ベンチで寛いでいるメイド姿の少女がいた。

『3年2組、喫茶店』と書かれた看板を隣に置いているからには、呼び込み担当なのだろうが、何食わぬ顔でたこ焼きを食べている。グッドタイミング、と指をはじき、忍足はその少女に近づいた。



「そこのメイドちゃん!!」



たこ焼きを頬張りながら、少女は忍足を見て、それから芥川と樺地にも目を向けた。そして、口の中に入っていた物を咀嚼し嚥下すると、ハンカチで口元を丁寧にふき取り口を開いた。


「メイドじゃありません。ウェイトレスです」

「猫耳付けてるウェイトレスがどこにおるんや」


「サービスですよ。不景気ですからね。今の世の中、普通のウェイトレスじゃ、商売繁盛しません」


だから、純白のフリルをあしらった黒が基調のお洒落な服を用意しただけです。それをメイド服と呼ばれるのは心外です。と、少女は顔をしかめたが、どこからどうみてもそれはメイド服であったし、彼女が持っている看板にも小さく「可愛いメイドと格好良い執事が貴方に至福の時を」と書いてある。


首を傾げた忍足だったが、すぐに気を取り直していつも女子たちを騒がせる艶のある笑みで彼女に質問した。



「聞きたいことあるんやけど、ええ?」



数々の経験から、彼はこの笑顔がどのような効果をもたらすか知っていたし、自分の容姿に自身があった。目の前の普通の枠を超えない少女がクラスの個人情報をペラペラと話し出すことを想像し、忍足は口を歪めた。案の定、「勿論、良いですよ」と彼女は頷いた。

気を良くした忍足は彼女の肩を抱き、彼女の耳元に口を近づけ囁く。しかし、「3年2組のクラスに」と言ったところで、口に手を当てられ、言葉は遮られ、少女は樺地の後ろを指差した。



「私に射的で勝ったら、スリーサイズから今日のパンツの色まで何でも教えて差し上げましょう」


いや、別にそれは興味あらへんよ、という忍足の言葉は芥川に遮られた。



「マジ?射的で勝負とか、超楽しそー!!」


「但し、負けたら、宣伝に行って頂きます」


少女は無表情で「じゃーん」と子供じみた擬音語を発し、看板を忍足の前に突き出した。


「それ、自分の仕事やん」








明らかに人選ミスだった。


忍足がそう気付いたのは、彼が彼女に射的で負けた後だった。








************










3年2組の教室の、あるテーブルに漂う雰囲気は異様で、そこだけがまるで異空間のように切り取られているようであった。

テーブルの担当者は幸村だった。パリッと糊の利いたYシャツに黒いスーツを着て、白い手袋を付けてポットからコーヒーを注ぐその姿にその場にいた女性たちは、顔を真っ赤に染めてため息を零した。

そして、そのコーヒーが入れられたカップを持ち、「どこの豆使ってやがる?」と綺麗な眉を歪ませた青年の端正な顔立ちと美声に心を奪われた。

我に返った者はすぐさま携帯を取り出し、二人の写メを撮ることに夢中になった。フラッシュがたかれる中、当事者でありながらも、われ関せずといった様子で二人は会話を交わした。



「まさか、君がうちの学園祭に来るなんて思わなかったよ。跡部」


「俺も、お前がウェイターなんかやってるなんて思わなかったぜ」


「ウェイターじゃなくて執事だよ。ご主人様。あ、君には『おぼっちゃま』の方が似合うかな」


「どういう意味だ」



景吾が眉間に皴を寄せると、幸村はクスクスと笑って「今、混んでるから、相席でも良いかい?」と言い、景吾の了解を得る前に年齢不詳の女を案内してきた。女は景吾を見て「ごめんね。後からもう一人来ると思うけど良いかしら?」と声をかけた。


「構わない」


景吾がコーヒーに砂糖を入れながら、そう答えると女はうれしそうに微笑み、幸村にロイヤルミルクティーを頼んだ。そして、彼女は辺りをキョロキョロ見回してから、紅茶を入れている幸村に話しかけた。


ちゃんって、今いないの?」


不味くて飲めたもんじゃねえと睨んでいたコーヒーから目を離し、景吾は女を見た。



?えっと、のことですか?」

「そう、ちゃん」

「あー、たぶん彼女は呼び込みに行ってますよ」

「いつ戻ってくる?」

「あ、今スケジュール表確認してきます」


幸村の後姿を見ながら、景吾は女に声をかけた。


「お前、誰だ」


行き成り、そんなことを言われて驚いたのか、女は口ごもったが最終的に自分の名前を景吾に伝えた。



「亜久津、優希?」

「うん」

「昔、茶道教室に通っていた?」

「え、何でそんなこと知ってるの?」

「・・・なるほど、お前が亜久津か」


何が、なるほどなのか、全く検討のつかない優希だったが、景吾の迫力に推されて彼女は頷いた。自分の名前が亜久津優希で、昔、茶道教室に通っていたことは覆しようのない事実だったからだ。


「いつも、が世話になってるな。俺からも礼を言う」


「そんなことないわ。こっちこそ、いつも迷惑かけてるようで・・・って、貴方誰?」


「跡部景吾だ」


親友の亜久津にが自分のことを話していないはずが無いと思っていた景吾は胸を張って名乗ったが、優希が「跡部、景吾・・・って、誰?」と聞いてきたので内心舌打ちした。


の婚約者だ」


声を低くしてそう言うと、優希は「えええええ!!」と、クラス中に響き渡るような声を上げた。周囲からの視線を浴びたことを知ると彼女は背中を丸め、スプーンでコーヒーをぐるぐる回している景吾の顔をじろじろと見て、「嘘ぉ。仁君、勝ち目ないじゃん」と小さく呟いた。


ミルクが混ざっていくコーヒーを見ながら景吾は、少しばかり早口になって「これからも、をよろしく頼む」と言った。



「え?・・・跡部君、婚約者なのに良いの?そりゃ、私はうれしいけど」

「まあ、婚約者と言っても、親が決めた関係だし、あいつはどうも俺の言うことを聞かない。それに」ブツブツ呟き始めた景吾に、優希はほっと胸を撫で下ろし、自分の息子にエールを送った。









************










その頃、射的で獲物を全部落とした芥川は少女との勝負に勝っていた。




「でかした!ジロー!お前は天才や!!」



顔を苦痛で歪ませる少女に対して、忍足は首に看板をぶら下げながらも芥川の勝利を自分のことのように喜んだ。少女は食べ物以外のぬいぐるみや玩具の景品を店に返すと、目を細めて芥川を見た。


「で、何がお望みですか」

「だから、さっきから言うとるやろ!3年2組の」

「膝枕」

「そうや、はよ教えんと、ホンマしばくで・・・」



そこまで、言ってから忍足は少女と同時に同じ方向に首をかしげた。





「ひ・ざ・ま・く・ら」

「って、なんでやねん!!」




「だって集中して疲れたC」


「・・・そうですね。裏庭で休憩しましょう。」

「待てや、俺は行かへんで!」

「当たり前です。貴方は敗者なんですから、しっかり私のクラスの宣伝してきて下さい」


「・・・。なんや、その、俺も裏庭行きたくなってきたな。はは」

手でゴマをするような仕草をしながら空笑いをする忍足の目の前に、少女は四本の指を立て「焼きそば」と一言、言った。


















「んー、柔らかい」


裏庭にあるベンチの上に座る少女の太ももの上に頭を乗せた芥川は満足そうに笑った。一方、少女は忍足に買ってこさせた焼きそばを黙々と食べており、二人の向かいにあるベンチに樺地と忍足は座って射的の景品であるポッキーを齧っていた。そして、なんとなく4人は自己紹介をしたのであった。

』という名前を聞いた忍足は、どこかで聞いたことがあるな、と思い記憶を掘り出すが、一向に答えが出てこないので苛立ち、貧乏ゆすりをするようにカメラのシャッターを何度も押した。



ちゃん、良い香りがする」


芥川は教えられたばかりの少女の名前を人懐こい口調で発してきたが、どこからどう聞いてもセクハラにしか聞こえない台詞を次から次へと吐いていく。しかし、は動揺を一切見せずに焼きそばを食べ終え、鏡で青海苔の捜索を始めた。そんな自由気ままな二人を見て忍足は溜息をつき、に相談するように話しかけた。


「あんな、俺ら、人を探しているんや。協力してくれへん?」


は興味無さそうに「名前は?」鏡から目を離さず聞いた。
しかし、忍足が「名前も顔も知らへん」と説明するのも疲れた様子でそう言うと、はバッと視線を忍足に向け、目を輝かせた。



「面白いですね。それ」


「は?」

「謎の人物を追っているんですね」


「いや、女で3年2組にいるっちゅーことは分かってるんや、けど」



怪訝そうな顔をする忍足に構わず、は「素晴らしいですね」と鼻息を荒くした。


「他に手がかりになるようなものは、ありますか?」


例えば身に付けているものとか、と彼女が言うと、忍足は首を傾げた。そして、鏡を持っているの左手を見て、手を叩いた。


「婚約指輪を付けているかもしれへん。薬指に指輪付けてる奴は怪しい」

「指輪?そんなもの、今時付けていない方が珍しいですよ」

「マジ?立海、スゲー!」


芥川が感心したようにの指を見ながら言った。
その時、『世にも奇妙な物語』の着メロが鳴った。4人は顔は顔を見合わせ、「ちゃんのポケットから鳴ってるよ」と芥川が言うと、彼女は「やっぱり?」と呟いて携帯を取り出した。嫌な相手だったのだろうか、画面を見て顔を顰めたが咳払いすると電話に出た。




「はい、あ、来ていたんですか。今、教室で・・・え、相席って、一緒にいるんですか?うわー、喧嘩しないで下さいね。自尊心と自己顕示欲が強い人間同士の喧嘩の仲裁程面倒なことはないんですよ。・・・え?はあ、ええ、なら良いんですが、ええ、まあ、そうですか。はい、すぐに行きますよ。あー、はいはい」




携帯を切るとは、ふー、とため息をつき忍足を見た。



「で、他に特徴はないんですか?」


「え?」

「だから、その謎の女子生徒」

「自分、クラスに戻らんで、ええの?」

「困っている人を見たら助けてあげなさい、と教えられて育った私が、この場を離れるわけにはいきません」



だったら、最初質問した時に協力しろよ、とツッコミたくなった忍足だったが、彼女の機嫌を損ねても良いことが無いと、短い時間の中で学んだ彼は頷くだけに行動を留めた。しかし、彼女の携帯を見て立ち上がって指を差した。



「その携帯ストラップ!」

「これですか?」



跡部が婚約者から沖縄旅行のお土産にもらったという幸せを呼ぶ星の砂ストラップだった。


「これは、クラスの女子全員で記念に買ったものですから、皆持っていますよ」




は眉をたらして困ったような表情をつくり、忍足はがっくり肩を落とした。そして、携帯を見ていた芥川は、の膝上から頭をどけ起き上がった。



ちゃんって、仁王の彼女だったの!?」


この言葉に忍足は頭をあげ、芥川が持っている彼女の携帯の待ちうけ画面を見た。仁王雅治の顔が、そこにあった。は携帯を芥川から取り上げるとハンカチで、彼が触った所を拭き、「近いうちに、その座を奪い取ります」と力強く言った。


「かっこE」と声を弾ませる芥川の隣で、忍足は「いや、本人の許可無くこういうのはあかんと思うで」と冷静にツッコんだ。










ここで話し合っても埒が明かないので、クラスに行って、もっと多くの情報を得ようと結論付けた忍足たちは裏庭を横切って校舎に入ろうと歩を進めた。その時、ガッシャーンと窓ガラスが割れるような音がし、続いて「さっさと金出せって言ってんだよ」という怒鳴り声が聞こえ、忍足は辺りを見回した。

しかし、忍足以外は、何も聞きませんでした、とでもいうように、さっさと校舎の中に入っていってしまい、迷った末に忍足も足を動かした。


他校で問題を起こすのも、問題に巻き込まれるのも、スポーツマンである自分には不都合なことなのだ。試合出場権の剥奪なんて簡単にされる。ま、死にはしないだろう。そう自分を納得させる。

階段を上り3年生のクラスがある3階につくと、は三人に割引券を渡し、ふと思い出したように「トイレ」と言って階段を降りていった。


忍足は受け取った割引券を握り締め、しばらくの間、その場に佇んだ。












************











「あの子遅いわねー。ちょっと荷物見ててもらっても良い?探してくる」


時計を見た優希がそう言って席を外してから5分が経った。に電話してから20分が既に過ぎていた。


そして、それは景吾が5杯目のコーヒーのお代わりを頼んだ時だった。真っ白い制服を着た、しかしながら心が真っ黒というか、人相が極悪というか、ガラの悪い男が相席になった。学園祭の喫茶店でなければ、一生同じテーブルにつくことがないだろうと思えるような自分とは真反対のデカくて野蛮な頭の悪そうな男で、手をポケットにつっこんでいるが、今にもそこからナイフでも出しそうな険悪な雰囲気を醸し出していた。



このような状況を作り出した幸村を恨みつつ、景吾はコーヒーにミルクと砂糖をたっぷり入れた。5杯目ともなってくると、さすがに胃が重くなってきていて、ストレートで飲んでいる目の前の男を見て胸焼けがした。人を探しているのか辺りを頻りに見回していた男だったが、景吾の視線に気付くと、眉をぴくんと吊り上げた。



「ジロジロ見てじゃねーよ。ドタマかち割られてのか?」

「アーン?派手な頭しやがって調子乗ってんじゃねーぞ。こら」



景吾は否定するかもしれないが、傍から見れば立派なチンピラ同士の言葉の応酬だった。



「あのさ、ここは喫茶店なんだから。人を待っているにしても静かに待っててくれないかな。他のお客さんに迷惑がかからないようにね」



短時間で容易に一触即発の状態に陥った二人に、すかさず幸村は止めに入ったが睨み合いは続いた。



「待ちぼうけ食らってんのか?惨めな男だな」



はっ、と喉で笑った男に対して、一瞬口を引き攣らせた景吾だったが、すぐに同じように笑い返した。



「相手は婚約者だ。泣いてお願いされたから来てやったんだよ。お前の方こそ、誰か探してる様子だったな?彼女か?お前の面にビビって帰ったんじゃねーのか?」



ふふんと鼻をならした景吾に対して、男はぐっと言葉に詰まり、目に力を入れて景吾を凝視したが、すぐに表情を余裕のものに変えた。



「セフレだ。別にいなきゃ他を当たれば良い。親に押し付けられたお前の女と違って代わりはいくらでもいるからな?」



ここで引いたら男の名が廃る、そんな変な共有意識を抱いた二人は互いの女(仮)を罵りあった。ノリは、「お前の母ちゃん出ベソ」と同じくらい幼稚で救いようがない。しかし、景吾は言うまでもなく、男も格好良い部類に入る方で、そんな二人の間で交わされる会話は内容がくだらなくとも迫力だけはあった。ただ、冷静に会話の内容を聞いていた女子の一部からは「男尊女卑」「人権侵害」など非難轟々である。








幸村は、このクラスにいるであろう彼らの関係者が来ることを心から願ったその時だった。




教室のどこからともなくバイブの音が鳴った。


景吾と男が携帯を取り出すのを見て、幸村も振動が鳴り止まない自分のズボンポケットに手を入れた。からのメーリスだったが、メールの内容を確認すると幸村は顔を顰めた。

たぶん、クラス全員に回っているのだろう。携帯を持っている子は画面を見た後、みんな不安げな表情を浮かべた。







約一名を除いて。





窓辺にいた仁王が幸村の携帯を覗いて、口を押さえて笑ったのだ。



「『肋骨にヒビ入ったので病院に行きます』って、の奴、仕事も碌にせんで何しとうたんじゃ?普段の行いが悪いから、きっと罰が当たったんじゃよ。良い気味じゃ」


「仁王!」


仁王がに対して良い感情を抱いていないことは幸村も知っていたが、クラスメイトが怪我をしたんだし、いくら何でもその言い草はないだろうと思い注意しようとした。



その時だった。


教室を後にしようとしていた仁王が派手にこけ、コーヒーがふりかかった。





「わりーな、足が滑った」そう言ったのは、景吾と言い争っていた男で







「許せ、仁王。手が滑った」

そう言ったのは、景吾だった。

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